真空成形・圧空成形.com シート成形技術 FAQ
アセンブリ・組立・接合(貼り合わせ・接着・溶着etc)について
真空成形品と金属部品(SUS、AL等)やその他異素材と貼り合わせをしたいのですか可能ですか?

真空成形品と金属部品(SUS、AL等)やその他異素材と貼り合わせは可能です。
真空成形品と金属部品(SUS、ALなど)やその他異素材との貼り合わせは、素材ごとに特性が異なるため、以下の点を十分に考慮しています。
1. 素材特性の把握と管理
🔵熱膨張率の違い
異なる素材は温度変化により膨張・収縮の度合いが異なります。これにより、接着部分に応力が発生し、剥離や亀裂のリスクが高まるため、設計段階で温度変動を考慮する必要があります。
🔵表面・接着性の違い
金属と樹脂では表面の性質が大きく異なり、両者を直接接着する場合は、適切な表面処理(粗面化、プライマー塗布、洗浄など)が必須となります。
2. 接着剤および接着方法の選定
🔵接着剤の選定
異素材間の接着には、各素材に適した接着剤が必要です。環境条件(温度、湿度、紫外線等)や荷重条件、耐久性を考慮し、耐候性、耐熱性、柔軟性に優れた製品を選ぶことが重要です。
3. 表面処理と前処理の徹底
🔵クリーニングと脱脂
すべての素材表面は、油分、埃、酸化皮膜などを除去するために適切なクリーニング・脱脂処理を施すことが不可欠です。これにより、接着剤の密着性を向上させます。
4. 設計・構造上の検討
🔵接合部形状の最適化
接着面の面積や形状を十分に確保することで、荷重分散が可能となります。また、剛性や緩衝性を考慮し、異なる膨張率による応力集中を避ける設計が求められます。