真空成形・圧空成形・シート成形の設計で失敗しないコツ
真空成形・圧空成形.comでは、プラスチックへの真空成形(真空成型)・圧空成形(圧空成型)の設計時の注意ポイントやプラスチック成形材料・材質の選定ポイント、コストダウンのポイント、後加工のポイント、型の選定のポイントなどプラスチックへの真空成形(真空成型)・圧空成形(圧空成型)等に関する失敗しないポイントのノウハウ・経験が多数ございます。
設計時の注意ポイント
真空成形品に抜き勾配(抜きテーパ)はどれくらい必要ですか?
困りごと
抜き勾配(抜きテーパ)が不足すると、離型キズ・白化、製品の変形・割れ、側面の肉厚不足が発生します。
解決策
成形品の抜きテーパ(離型時の抜き勾配)は最小限必要です。勾配を大きくするほど、成形肉厚の確保と離型キズの防止に有効です。なお、凹型成形では絞り深さが浅い場合に限り、抜きテーパ無しでも成形可能です。
抜き勾配が必要な理由
真空成形では、加熱したシートを型に密着させて冷却するため、冷却時の収縮によって成形品が型に抱きつきます。抜き勾配が不足すると、以下の問題が発生します。
離型時に製品側面が型と擦れ、離型キズ・白化が発生する
無理な離型により、製品の変形・割れが起こる
型の抜け際でシートの伸びが局所的に大きくなり、側面の肉厚が薄くなる
抜き勾配の目安
凸型(オス型)成形
3°以上
可能であれば5°程度
製品内面が型に接するため、収縮で型を締め付ける方向に働きます。勾配は大きめに必要です。
凹型(メス型)成形
0.5〜1°程度
小さい勾配でも離型可
収縮が型から離れる方向に働きます。垂直側面が必要な製品には凹型成形が有効です。
シボ付きシート・深絞り形状
+1〜2°大きめ
上記に上乗せ
シボの引っ掛かりや接触面積の増加により離型抵抗が大きくなるため、大きめの勾配を推奨します。
設計時のポイント
抜き勾配は「最小限あればよい」のではなく、許容できる範囲で大きく取るほど品質面で有利です。勾配を大きくすると、側面の肉厚が確保しやすくなり、離型キズのリスクも減るため、外観部品では特に効果があります。
一方、機能上どうしても垂直面・アンダーカット気味の形状が必要な場合は、凹型成形の選択、分割型・入れ子構造、成形後の後加工などで対応できるケースがあります。
形状のご要望に応じて最適な型構造をご提案いたしますので、設計段階でお気軽にご相談ください。





